「ごめんね、もっと早く気づいてあげられればよかった」
冷たくなった愛犬の体を撫でながら、私が最後に口にしたのは、感謝の言葉ではなく、自分への激しい後悔でした。
かつての私は、ドッグフードなんて「どれも同じ」だと思っていました。 スーパーの棚に並ぶ、色鮮やかなパッケージ。 「栄養満点」「国産」という、どこか安心させてくれる文字。 そして、家計に優しい価格。
それが、愛犬の命を少しずつ削っている「時限爆弾」だとは、夢にも思わずに。
今回は、私が愛犬との別れを通じて学んだ、残酷な真実をお話しします。 あなたが数年後、私と同じ涙を流さないために。
1. 「国産・安心」という言葉の裏側にあるもの
かつての愛犬、柴犬の「ハナ」は、食欲旺盛で何でも食べる子でした。 私は、近所のスーパーで買える「国産」の安価なフードを、何の疑いもなく与え続けていました。
「国産だから安心でしょ」 「美味しそうに食べているから、これでいいんだ」
でも、ある日を境に、ハナの毛艶が失われ、独特の体臭が強くなっていきました。 病院へ行くと、診断は「重度の内臓疾患」。 獣医師から「普段、何を食べていますか?」と聞かれ、フードのパッケージを見せた時の、あの先生の悲しそうな目が今でも忘れられません。
実は、日本のペットフード安全法は、人間の食品基準に比べると驚くほど緩いのが現状です。 「国産」という言葉は、単に日本で袋詰めされただけかもしれない。 「肉類」という表記の裏には、人間が到底食べられないような部位が含まれているかもしれない。
私は、ハナの健康を「安さ」と「無知」で売り飛ばしていたのです。
2. その一粒が、愛犬の「細胞」を作っている
犬の体は、私たちが与える食べ物だけでできています。 私たち人間は、自分の意志で食事を選べます。 でも、愛犬は、あなたがお皿に入れたものしか食べることができません。
もし、あなたが毎日、保存料や着色料がたっぷりのジャンクフードだけを食べていたらどうなるでしょうか? 数ヶ月は平気かもしれません。 でも、5年後、10年後、そのツケは必ず「病気」という形でやってきます。
犬にとっての1年は、人間の4〜5年に相当します。 あなたが「たった1日」適当に選んだ食事が、愛犬にとっては「数週間分」の不摂生になるのです。
ハナが病床で苦しそうに息を吐く姿を見ながら、私は何度も自分を責めました。 「あの時、1日あと数十円、数百円を惜しまなければ、この子は今も公園を走り回っていたかもしれないのに」
3. 「君じゃなきゃ嫌なんだ」という覚悟
ハナを失ってから、私はドッグフードの原材料について勉強しました。 そして気づいたのです。 「良いフードを選ぶこと」は、単なる贅沢ではなく、「愛犬と過ごす時間を買いに行くこと」なのだと。
「299(ニクキュー)」という名前には、愛犬の肉球の温もりを、1秒でも長く感じていたいという願いを込めています。
「君じゃなきゃ嫌なんだ」
そう思うのであれば、私たちは「なんとなく」で食事を選んではいけません。 パッケージの表側のキャッチコピーではなく、裏側の「原材料名」を直視する勇気を持ってください。
4. 後悔しないために、今日からできること
この記事を読んでいるあなたは、きっと私と同じように、愛犬を心から愛しているはずです。 だからこそ、今すぐキッチンにあるフードの袋を裏返してみてください。
- 一番最初に「穀物」が書かれていませんか?(犬は本来、肉食に近い雑食です)
- 「着色料」や「酸化防止剤(BHA、BHT)」が含まれていませんか?
- 「○○ミール」「家禽類」といった、正体不明の肉が使われていませんか?
もし一つでも当てはまるなら、それは愛犬からの「助けて」のサインかもしれません。
もちろん、高いフードに変えたからといって、永遠に生きられるわけではありません。 でも、「あの時、できる限りのことはした」という納得感は、いつか必ず訪れる別れの日に、あなたを支える唯一の光になります。
最後に:愛犬の未来は、あなたの指先に託されている
ハナがいなくなった今、私の手元には、彼女が大好きだった安価なフードの食べ残しだけが虚しく残っています。 これを捨てるとき、私は自分の無知を、一生忘れないと誓いました。
あなたの愛犬は、今、あなたの隣でどんな顔をしていますか? その温もりを守れるのは、世界中であなた一人だけです。
では、具体的にどのような基準で選べば、あの子の未来を守れるのでしょうか? 私がハナを失った後に辿り着いた、「本当に信頼できるフードの選び方」を、次の記事にまとめました。

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